クリスチャン・ボルタンスキー – Lifetime

《ミステリオス》

《ミステリオス》 2017 / ビデオプロジェクション(HD、約12 時間)、3 面のスクリーン / 作家蔵
© Christian Boltanski / ADAGP, Paris, 2019, Photo © Angelika Markul

クリスチャン・ボルタンスキー

クリスチャン・ボルタンスキー © Christian Boltanski / ADAGP, Paris, 2019, Photo by Didier Plowy

《保存室(カナダ)》

《保存室(カナダ)》 1988 / 衣類 / 作家蔵
© Christian Boltanski / ADAGP, Paris, 2019, © Ydessa Hendeles Art Foundation, Toronto, Photo by Robert Keziere

《モニュメント》

《モニュメント》 1986 / 写真、フレーム、ソケット、電球、電気コード / 作家蔵
© Christian Boltanski / ADAGP, Paris, 2019, Photo © The Israel Museum, Jerusalem by Elie Posner

《黄昏》

《黄昏》 2015 / ソケット、電球、電気コード / 作家蔵
© Christian Boltanski / ADAGP, Paris, 2019, © Oude Kerk, Amsterdam, Photo by Gert Jan Van Rooij

《アニミタス(白)》

《アニミタス(白)》 2017 / ビデオプロジェクション(HD、10時間36秒)、シルクペーパーの玉 / 作家蔵
© Christian Boltanski / ADAGP, Paris, 2019, Courtesy Power Station of Art, Shanghai, Photo by Jiang Wenyi

《ミステリオス》(展示風景)

《ミステリオス》(展示風景)2017 / ビデオプロジェクション(HD、約12時間)、3面のスクリーン / 作家蔵
© Christian Boltanski / ADAGP, Paris, 2019, Courtesy Power Station of Art, Shanghai, Photo by Jiang Wenyi

《コート》

《コート》 2000 / コート、ソケット、電球 / 作家蔵
© Christian Boltanski / ADAGP, Paris, 2019, Courtesy Power Station of Art, Shanghai, Photo by Jiang Wenyi

《発言する》

《発言する》 2005 / 板、コート、ランプ、サウンドボックス / 作家蔵
© Christian Boltanski / ADAGP, Paris, 2019, © MACs_Grand Hornu, Belgique, Photo by Philippe De Gobert

《合間に》

《合間に》 2010 / ビデオプロジェクション、ストリングス・カーテン / 作家蔵
© Christian Boltanski / ADAGP, Paris, 2019, Photo © The Israel Museum, Jerusalem by Elie Posner

《ぼた山》

《ぼた山》 2015 / 衣類、円錐形の構造物、ランプ / 作家蔵
© Christian Boltanski / ADAGP, Paris, 2019, © MACs_Grand Hornu, Belgique, Photo by Philippe De Gobert

展覧会概要

現代のフランスを代表する作家、クリスチャン・ボルタンスキー(1944年-)の活動の全貌を紹介する、日本では過去最大規模の回顧展です。作家は1960年代後半から短編フィルムを発表、1970年代には写真を積極的に用いて、自己や他者の記憶にまつわる作品を制作し、注目されます。1980年代に入ると、光を用いたインスタレーションで宗教的なテーマに取り組み、国際的な評価を獲得。その後も歴史や記憶、人間の存在の痕跡といったものをテーマに据え、世界中で作品を発表しています。
本展では、50年にわたるボルタンスキーの様々な試みを振り返ると同時に、「空間のアーティスト」と自負する作家自身が、展覧会場に合わせたインスタレーションを手がけます。
※本展では干草を使用した作品を展示しております。アレルギーをお持ちの方はご注意いただきますようお願い申し上げます。

会 期 2019年6月12日(水)~9月2日(月)
毎週火曜日休館
開館時間 10:00~18:00
※毎週金・土曜日は、6月は20:00まで、7・8月は21:00まで
※入場は閉館の30分前まで
会 場 国立新美術館 企画展示室2E
〒106-8558 東京都港区六本木7-22-2
主 催 国立新美術館、朝日新聞社
後 援 在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本
協 力 アニエスベージャパン株式会社

beyond2020プログラム

観覧料(税込)
当日 1,600円(一般)、1,200円(大学生)、800円(高校生)
前売/団体 1,400円(一般)、1,000円(大学生)、600円(高校生)
  • 中学生以下は入場無料
  • 障害者手帳をご持参の方(付添の方1名含む)は入場無料
  • 8月10日(土)~8月12日(月・祝)は高校生無料観覧日(学生証の提示が必要)
  • 前売券は2019年3月16日(土)~6月11日(火)までの販売。ただし、国立新美術館では6月10日(月)まで。
  • チケット取扱い : 国立新美術館(開館日のみ)、展覧会ホームページ、チケットぴあ(Pコード:769-630)※手数料がかかる場合があります
  • チケットの詳しい情報は、展覧会ホームページのチケット情報をご覧ください。
  • 団体券は国立新美術館のみ販売(団体料金の適用は20名以上)
  • 会期中に当館で開催中の他の企画展および公募展のチケット、またはサントリー美術館および森美術館(あとろ割対象)で開催中の展覧会チケット(半券可)を提示された方は、本展覧会チケットを100円割引でご購入いただけます。
  • 国立美術館キャンパスメンバーズ加盟の大学等の学生・教職員は本展覧会を団体料金でご覧いただけます。
  • その他の割引などお得な情報はこちらをご覧ください。
  • 会場での観覧券購入に次のクレジットカードと電子マネー等がご利用いただけます。
    クレジットカード:UC、MasterCard、VISA、JCB、AMEX、Diners Club、DISCOVER
    電子マネー:Suica(スイカ)、PASMO(パスモ)、ICOCA(イコカ)等、iD その他:J-Debit、銀聯
お問合せ 03-5777-8600(ハローダイヤル)

作家プロフィール

クリスチャン・ボルタンスキー
CHRISTIAN BOLTANSKI

1944年にパリで生まれる。1968年に短編映画を発表し、1972年にはドイツのカッセルで開かれた国際現代美術展のドクメンタに参加して以降、世界各地で作品を発表する。1990年代以降は大規模なインスタレーションを数多く手がけるようになる。1990–91年にICA, Nagoyaと水戸芸術館で個展を開催。以来日本とも密接な関係を築き、「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」(新潟)には第1 回から参加し、2010年に「瀬戸内国際芸術祭」(香川)が開かれた折には《心臓音のアーカイブ》を豊島に開館する。2001年にはドイツでカイザーリング賞を、2006年には高松宮殿下記念世界文化賞を受賞。現代のフランスを代表する作家として知られる。

展覧会の見どころ

日本で過去最大規模の回顧展

1970年代から国際的な活動を続けてきたボルタンスキーは、日本でもこれまで「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」や「瀬戸内国際芸術祭」に参加し、継続的に作品を発表してきました。日本における個展は、これまでICA, Nagoyaと水戸芸術館(1990–91年)、および東京都庭園美術館(2016年)で開催されています。今回の展覧会は、50年間の活動をたどる、過去最大規模の回顧展となります。

多様な表現を紹介

ボルタンスキーは、集団や個人の記憶、そして宗教や死を主題として作品を制作してきました。その表現は多岐にわたります。1960年代後半に映像を使った創作活動を開始し、その後写真、書籍、日用品といった多様なメディアを用いた作品を展開。近年では、人々が語り継ぐことをテーマとし、形として残らない作品にも取り組んでいます。最新作を含む46点(予定)の出品作によって、その多様な作品世界をご紹介します。

作家自身が手がけるインスタレーション

「空間のアーティスト」と自らを形容するボルタンスキーは、「展覧会をひとつの作品のように見せる」と語っています。本展は、初期作品から最新作までを時代順に紹介するのではなく、個々の作品を組み合わせ、一つの大きなインスタレーションとして構成される予定です。会場では配布するマップを片手にご鑑賞ください。

作品紹介

1.《保存室(カナダ)》

《保存室(カナダ)》
1988 / 衣類 / 作家蔵 / © Christian Boltanski / ADAGP, Paris, 2019, ©Ydessa Hendeles Art Foundation, Toronto, Photo by Robert Keziere 写真はイデッサ・ヘンデルス芸術財団の所蔵作品です。

古着で壁を埋める本作品は、最初にカナダで制作されました。《保存室(カナダ)》というタイトルは、存在が消えてしまうこと、そしてその記憶を留めることの必要性を暗に示しています。床から天井まで隈無く吊り下げられた衣服は、今は不在となった人間の痕跡を想像させます。ボルタンスキーは、大量の古着を吊るすことで、そのおびただしい数の個人の存在を浮かび上がらせるのです。

2.《モニュメント》

《モニュメント》
1986 / 写真、フレーム、ソケット、電球、電気コード / 作家蔵 / © Christian Boltanski / ADAGP, Paris, 2019, Photo © The Israel Museum, Jerusalem by Elie Posner

「モニュメント」とは記念碑を意味します。ボルタンスキーは過去の作品で用いた肖像写真を再利用し、祭壇のように並べました。電球によって照らされた子どもの写真は、キリスト教のイコンのように神聖な雰囲気を与えられています。

3.《影(天使)》

《影(天使)》
1985 / フィギュア、スポットライト、可動式台座、金属フレーム、送風機 / 作家蔵 / ©Christian Boltanski / ADAGP, Paris, 2019, San Domingos de Bonaval Church, Centro Galego de Arte Contemporánea, Santiago de Compostela

影を映し出す本作品は、会場に幻想的な世界を作り出します。ダンスをするような天使たちのイメージは、中世から繰り返し西洋美術の主題となってきた「死の舞踏」の系譜に位置付けられます。

4.《黄昏》

《影(天使)》
2015 / ソケット、電球、電気コード / 作家蔵 / © Christian Boltanski / ADAGP, Paris, 2019, © Oude Kerk, Amsterdam, Photo by Gert Jan Van Rooij

本作品は、2015年にサン・パウロで初めて発表されました。本展では、電球が毎日3つずつ消え、会期最終日にはすべての電球が消えることになります。段階的に消えていく電球は、人生において死が必ず訪れるものであることを示しているのです。

5.《ぼた山》

《ぼた山》
2015 / 衣類、円錐形の構造物、ランプ / 作家蔵 / © Christian Boltanski / ADAGP, Paris, 2019, © MACs _Grand Hornu, Belgique, Photo by Philippe De Gobert

ぼた山とは、炭鉱の採掘の際に出る捨て石を積み上げた山のことです。ボルタンスキーは、2015年にこの作品をベルギーのグラン=オルニュ(1810年に建造された旧ボリナージュ炭坑複合施設)で展示するために制作しました。大量の黒い衣服が積み重なってできた山は、炭鉱で働いた多くの人々の存在を象徴すると同時に、その個性と思い出がはかなく消えてしまうことをも暗示しています。

6.《ミステリオス》

《ミステリオス》
2017 / ビデオプロジェクション(HD、約12時間)、3面のスクリーン / 作家蔵 / © Christian Boltanski / ADAGP, Paris, 2019, Courtesy Power Station of Art, Shanghai, Photo by Jiang Wenyi

本作品は、南米のパタゴニアで撮影された三つの映像によって構成されるインスタレーションです。ボルタンスキーは巨大なラッパ状のオブジェを現地の音響技師と共同制作し、世界の起源を知る生き物とされている、鯨とのコミュニケーションを図ろうと試みました。金属的な音を使って鯨と会話することで、作家は世界の起源に思いを馳せているのです。

関連イベント

〈プレイベント〉「クリスチャン・ボルタンスキーの可能な人生」上映

「六本木アートナイト2019」に合わせて、クリスチャン・ボルタンスキーの多様な活動を紹介する映画を上映します。

日時 2019年5月24日(金) 18:00-20:00
2019年5月25日(土) 18:00-22:00
会場 国立新美術館 アトリウム

※1回52分を閉館まで繰り返し上映
※参加無料、チケット不要
※内容や日時は都合により変更となる可能性があります。あらかじめご了承ください。

<アーティストトーク> クリスチャン・ボルタンスキー氏本人による貴重な講演会

講師 クリスチャン・ボルタンスキー
日時 2019年6月12日(水) 13:00-14:30 (12:30開場)
会場 国立新美術館3階 講堂
定員 260名(事前申込制。
詳細は展覧会HP等で随時発表)

*逐次通訳
*聴講は無料ですが、本展の観覧券(半券可)の提示が必要です。
*内容や日時は都合により変更となる可能性があります。あらかじめご了承ください。

<講演会>

講師 湯沢英彦(明治学院大学文学部フランス文学科教授)
日時 2019年7月27日(土)14:00-15:30(開場は13:30)
会場 国立新美術館 3階講堂
定員 260名(先着順、申込み不要)

*聴講は無料ですが、本展の観覧券(半券可)の提示が必要です。
*内容や日時は場合により変更になる可能性があります。あらかじめご了承ください。

<担当研究員による展覧会レクチャー>

日時・会場 2019年6月19日(水)14:00-14:30 国立新美術館2階 企画展示室2E(展示室入口集合)
2019年7月12日(金)19:00-19:30 国立新美術館2階 企画展示室2E (展示室奥cat.42《ぼた山》付近集合)
2019年7月31日(水)14:00-14:30 国立新美術館2階 企画展示室2E (展示室奥cat.42《ぼた山》付近集合)
2019年8月23日(金)19:00-19:30 国立新美術館2階 企画展示室2E (展示室奥cat.42《ぼた山》付近集合)

*聴講は無料ですが、本展の観覧券(半券可)の提示が必要です。
*内容や日時は場合により変更になる可能性があります。あらかじめご了承ください。

<ワークショップ> カーテンの向こうに何がいる?―ゆうれいの世界をつくってみよう

「ゆうれい」と聞いて、どんな姿を思いうかべますか?
このワークショップでは、クリスチャン・ボルタンスキーが東京展のために制作した作品《幽霊の廊下》などを鑑賞した後、幽霊の世界を想像しながら、参加者みんなで幽霊たちの影絵を作ります。 お盆休みの終わりに国立新美術館で、ゆらゆらと踊る幽霊たちの世界をのぞいてみませんか。

《幽霊の廊下》展示風景
《幽霊の廊下》展示風景
日時 2019年8月18日(日)10:30-12:30
会場 国立新美術館 3階講堂、企画展示室2E
対象 小・中学生とその保護者
※お子様のみでもご参加いただけます。(小学生のみでご参加の場合は、集合・解散場所まで保護者の方がご同伴ください。)
定員 20名 ※事前申し込み制です。
参加費 無料 ※展覧会観覧券は不要です。
申し込み方法 申し込みフォーム より、7月24日(水)12:00から8月7日(水)12:00までに申し込み手続きを行ってください。

※申し込みフォームを公開する時間は予告なく変更になる場合があります。
※応募者多数の場合は抽選とさせていただきます。
※参加の可否については、8月8日以降にEメールでご連絡します。
※必要事項に不備がある場合、受付をお断りすることがあります。
※参加者ご本人以外の方のご見学、当日参加は固くお断りします。
※お申込みの際ご入力いただいた個人情報は、本プログラムの実施およびご連絡のためにのみ利用し、それ以外の目的での利用はいたしません。

*クリスチャン・ボルタンスキー氏本人によるワークショップではありません。

〈会期中イベント〉「クリスチャン・ボルタンスキーの可能な人生」上映

「クリスチャン・ボルタンスキー - Lifetime」会期中に、クリスチャン・ボルタンスキーの多様な活動を紹介する映画を上映します。

日時 2019年6月12日(水)~ 2019年9月2日(月)、開館時間中(開館日のみ)
会場 国立新美術館B1F 休憩コーナー

*1回52分を閉館まで繰り返し上映
*参加無料、チケット不要
*内容や日時は都合により変更となる可能性があります。あらかじめご了承ください。

<本展を記念したポップアップショップ>

日時 2019年6月4日(火)–8月5日(月)
会場 アニエスベー青山店B1F 東京都港区南青山5-7-25 ラ・フール南青山 ※国立新美術館での開催ではありません。

リリースPDF

巡回情報

大阪:国立国際美術館、 2019年2月9日(土)~2019年5月6日(月・休)
長崎:長崎県美術館、 2019年10月18日(金)~2020年1月5日(日)

関連の展覧会: CHRISTIAN BOLTANSKI ANIMITAS II
2019年6月13日(木)―11月17日(日)  エスパス ルイ・ヴィトン東京
http://www.espacelouisvuittontokyo.com/